ラリー・エリソン、AIによる国家データ集中管理と大規模監視を強力に推進
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オラクルの共同創業者であり、同社の執行会長兼最高技術責任者(CTO)であるラリー・エリソン氏は、各国政府に対して、国内のデータをすべて1か所に集約することで、AIによる監視のディストピアに深く踏み込むよう説得しようとしています。

そして、エリソンが「すべて」をこの「統合」データベースに入れるべきだと語るとき、その「すべて」には、診断情報やゲノム情報、電子カルテ、DNA、農業データ、気候、公共インフラなど、健康関連データも含まれます。

いったんそこに格納されると、オラクルが開発したようなAIモデルのトレーニングに使用されることになります。エリソンは、ドバイで開催された世界政府サミットのパネルディスカッションで、元英国首相のトニー・ブレア氏にこのことを話しました。


政府のためのテクノロジーの再考:ラリー・エリソンとトニー・ブレアとの対談(世界政府サミットにて)

なぜ政府がそのようなことをするのかという理由については、彼の「売り」は、AIを使用することでより良いサービスを提供できるというものです。しかし、今回、彼は、この中央集権化が、多くの政府がその点についても彼の意見に同意していることは疑いようがないにもかかわらず、大規模な政府による監視を「ターボチャージ」する格好の機会をもたらすという点については触れませんでした。

9月、エリソン氏はリアルタイム人口監視の導入を支持する立場から、この点についてそれほど曖昧な態度を示しませんでした。そして当然ながら、それはオラクルの機械学習技術によって行われるでしょう。

「各国が自国のデータをすべて1か所に集める限り、AIを使ってすべての患者と人口全体のケア管理を支援することができます」と、エリソン氏はブレア氏に語りました。

ここまでくると、すべてが大げさに聞こえるかもしれませんが、エリソン氏は文字通り、そして比喩的にも本気であるようです。同氏は、AIモデルのトレーニング用に2.2ギガバイトのデータセンターを建設中であり、これらの取り組みに「500億ドルから1000億ドル」を費やす予定であることを明らかにしました。

また、今後は大量のデータだけが少数の場所に集中するわけではないと示唆しました。AIモデルのトレーニングについても同様で、高額な費用がかかるためです。

つまり、エリソンの描く未来像とは、政府と、そのインフラを構築・運用できる少数の超富裕企業が、人々のデータを完全に管理するというものです。

また、エリソンはブレアに、現在同社のシステムへのログインにのみ使用されている、オラクルのAI搭載生体認証IDについても語りました。

「コンピューターはあなたを認識します。あなたの声を認識します。人差し指をリターンキーに置くよう求めるかもしれません。そして、それがあなたであることを、私たちは知っています。絶対に確信しています。パスワードを入力する必要はありません。」

ソース: reclaimthenet.org